2025/02/19
院長の山本です。
歯科医療に関する知識のアップデートのためいくつかの勉強会に参加していますが、その一つに最新の英語論文を訳して意見交換をする会があります。
今回は、私が担当したむし歯予防に関するお話を一つご紹介します。
歯のエナメル質は主にカルシウムとリン酸でできていて、細菌がヒトの食べたものから作る酸によって溶かされます(脱灰)。
しかし、食事や間食が終わると唾液によって修復されます(再石灰化)。
この時にお口の中にフッ素が存在すると、この作用が強化されます。
これは微量(0.02ppm)のフッ素があれば生じるとされています。
因みに歯磨き剤に含まれるフッ素は、1450ppmです。
歯磨き直後は濃度が高いですが、すぐに低くなっていきます。
微量でもフッ素を維持するには、複数回の歯磨き剤の使用が効果的とされています。
さらにこれを強化するために、歯磨き以外にフッ素洗口液を併用する方法があります。
生活習慣の中で、歯磨きの出来ないお昼間や寝る直前など、 やりやすいタイミングにしていただいて大丈夫です。
市販品は1000円弱しますが、当院では自院で調合したものを安価(200円、詰め替えは100円)にてご提供しています。
皆様のむし歯予防に貢献できれば幸いです。